それなりの年齢で教習所に通うのは気が引けるものです。
でも、免許を取ることで広がる世界はこれまで経験したことのないものです。
バイク免許を取るためには欠かせない教習所について簡単に紹介し、免許取得のハードルを少しでも下げられればと思います。
自分が通った教習所ではNC750が使われていました。
教習車の前後にはカラフルなライトが装備されています。自動車と違いバイクの教習はバイクに乗った教官とバイクに乗った学生が離れていることから、教官は学生がどのレバーを握りペダルを踏んでいるのかがわかりません。
これらの操作を外部からわかるようカラフルなライトがついています。クラッチを握っている、前ブレーキを使っている、後ろブレーキを使っていないなど、離れていても学生の癖を見にくことができます。
また、エンジンを守るように前方とマフラーを守るように後方にガードが付いているため転倒時も車体を傷つけること防止しています。
2 教習準備
教習前に胸部と背部、ひじとスネにプロテクターをつけ、グローブをはめて教習準備をします。ヘルメットも借りれますが、時期によっては教習で汗をかき、自分の前に誰が使っていたかも分からないヘルメットを被ることにはやや抵抗があるのでヘルメットだけは持参する方も多かったです。自分は紙製の使い捨てヘルメットインナー を使っていました。
プロテクターをつけているので転倒をしても怪我を要望でき安心して教習を受けることができます。
3 気になる教習
自分が教習を受けて気になった教習は、一本橋、クランク、波状路でした。
一本橋は長さ15m、幅30㎝、高さ5㎝の細い板の上を大型二輪であれば10秒以上で通過しなければなりません。検定で踏み外した場合は一発で検定中止となります。10秒をかけずに通過することは容易ですが、10秒という時間をかけてゆっくりと通過するためにはリアブレーキをうまく使いながらニーグリップと目線を遠くに置いて車体を安定させることが秘訣です。10秒以内での通過は減点となるだけなので、時間を気にしないことも大事です。
クランクは車体を安定させながら比較的狭い道路を切り返さなければなりません。高速で通過できる道幅ではないため低速での通過となることから低速時のコントロールが必要です。なかなか安定しない時に教官から言われた一言で上手に通過できるようになりました。
その一言は「暴走族のようにアクセルをブンブンあおるんだよ。車体の中心にあるクランクシャフトが回転するからそのジャイロ効果で車体が安定するんだよ。暴走族がブンブン言わせながら走っているのはアピールもあるけどゆっくり走りながバイクを安定させるには必要なんだよ。」クランクを安定させて走らせるにはアクセルを「ブンブン」
波状路は9.5mでこぼこした道を5秒かけて通過します。一つの山は高さ5cmあるのでゆっくりすぎると通過できず、バイクが止まってしまい足をついてしまいます。山を乗り越えるには前へ進むためのアクセルと前に進みすぎないようにクラッチを切りリアブレーキを踏み、でこぼこのショックを吸収するための肘と膝の使い方が不可欠です。山の乗り昇降にあったリズムが必要です。脱輪、転倒、足つき、エンストで検定中止となるので、時間を気にしすぎると失敗してしまいます。
気になった教習は3つですが、このいずれもでリアブレーキコントロールが重要でした。リアブレーキはフロントブレーキに比べて制動が緩いため通常走行中はフロントブレーキで事足りるため使用しなくてもなんとかなりますが、車体を安定させるためには重要となるコントロールです。検定でリアブレーキを使っていないと指摘されたことで、リアブレーキがうまく使えるようになりたいと思いました。
4 立ちゴケ
教習中で立ちゴケをした理由のほとんどがエンストです。低速でのコントロールが必要なクランクで何度かエンストし何度か立ちゴケしました。エンストしたからといって全てが立ちゴケしたわけではありません。NS750は比較的軽い車体なのでなんとか持ち堪えることができる時の方が多かったと思いますが、足のつき方が悪かった時は立ちゴケとなりました。足をエンジンの近くにつけた場合は耐えれましたが、ステップ付近など後方にある場合は踏みとどまれず立ちゴケとなりました。教習車にはガードが付いていて自分もプロテクターをつけているので教習中にたくさんこけて、コケ易さを知っておくことも必要かもしれません。自分のバイクでこけちゃうと何かと痛いですから。
5 まとめ
バイクブームもあり教習所には老若男女いろいろな人が通っていますし、それぞれは「免許を取る。」という目的のために教習所に通っているから他の人のことは気にしていません。
教官も学生に応じて丁寧に指導してくれるので難しく思う内容も時間と共に技術が身につき検定には合格できるようになります。ある程度の歳になって教習所に通うことには気が引けますが、免許取得後は今まで知らなかった世界が広がっています。
今からでも遅くありません。バイクの免許を取ってみてはいかがですか?