バイクのウエアは特別準備しなくても今持っている洋服でもバイクに乗りことができます。自分もレンタルバイクの時は一応長袖はきてましたがナイロン製のものだったりととくに気にかけずにバイクに乗っていました。
レンタルバイクなので乗っている時間も短く、無理な走りもしないからこけることはないだろうという思いが強かったからです。
いざ、バイクを購入するとバイクに乗る機会が増えるため危ない状況になることも増えます。また、購入したバイクがスポーツ系なのでスピードも出てしまうので転けた時の被害も大きくなります。
怪我をしないようにどうしようかといろいろ考えているときにウエアにはいろんなタイプがあることを知りました。
今回はウエアのタイプを紹介していきます。
レザー
バイクは車と違って「こける」という事故が起きます。こけると体と道路が接触します。スピードが出ているとアスファルトの上を滑っていくことになります。想像するだけでも痛くなりますが、転けても怪我をしないような素材があります。
それはレザーです。
レザーはレースの場でも使われている素材です。レザーが自分の皮膚の代わりにアスファルトを滑ってくれるので、擦り傷が起きることはありません。200km以上のスピードで転倒して長い間路面を滑って行ったライダーがすぐに立ち上がれるように体を守ってくれる素材としてはナンバーワンです。
そんなレザーには弱点があります。
まず、レザーは天然皮革なので高価です。各メーカーので価格帯が違いますが。ナイロン製のウエアの1.5〜2倍程度の価格です。
次にレザーは手入れが必要です。ブラッシングをして、防水スプレーを噴いて、定期的にクリームを塗らないと色があせたり、ひび割れしたりと手間がかかります。しっかり手入れするとレザーが綺麗にそして自分の風合いになっていくのでそれを楽しみすると手入れも苦にはなりません。
もうひとつが、重いです。圧倒的の重いです。このずっしりとした感じがレザーを着ているという実感が湧くといえばそうですが。
最後に風を通さないので夏場は暑いです。夏場でも暑くないようにパンティングメッシュのレザーもありますが。そっちは風をよく通すので寒いときには不向きです。パンチングメッシュはメッシュになっているのがわかるので見た目も少し変わってしまします。両方買えればいいんですが、高価なのでなかなかそうもいかず、パンティングメッシュにするのか悩むところです。
ライダーとしてレザーは憧れのウエアです。
ナイロン
圧倒的に使いやすい素材のナイロンです。ナイロンの洋服はみんなお持ちでイメージはしやすいと思います。
ナイロンは軽く洗濯もできるので非常に扱いやすい素材です。デザインも自由度が高いのでバイクウエアには見えないものも多いです。価格も幅広く手を出しやすい素材です。
そんなナイロン素材のウエアならば市販の洋服でも良い気がしますが、市販のものと違うことがあります。それはウエアに取り外しが可能なプロテクターが入っています。ナイロンの弱点は裂けてしまうことですが、少しでも怪我を防ぐためにプロテクターがあります。多くのものは肩と肘に入っています。このプロテクター、レザーウエアにも入っています。これは転倒時の衝撃から身を守るためです。レザーウエアは擦り傷、打撲の両方に対応しています。
ウエアブランド
1947年にバイクの街、浜松に革製品の製造販売店として誕生し早くからレーシングツナギを作り始めたことからバイクウエアのメーカーとしての歴史を重ねてきました。取り扱うウエアのデザインは老舗らしく昔からあるデザインを引き継いだものからバイクウエアには見えないデザインのものもあり、いろんなタイプの人の要望に応えられるメーカです。レザー製品の中にはレザーの中までフッ素コーティングをしたものがあって撥水性の高いものもあります。デザインも物も良いのですが、価格がやや高めです。憧れのメーカーです。
日本で最も歴史のある革ジャンやのカドヤ、その操業は1930年です。カドヤが本格的にバイク用のレザージャケットを作るようになったのは50年ほど前でその時はオーダーメイド製品でした。今はいろんなパターンの製品が売られています。比較的手頃な価格でライダースジェケットを手にすることができます。
ダイネーゼ
ダイネーゼは1972年にイタリヤに設立されたメーカーです。世界で初めてバイク用のプロテクターを開発したメーカーでバイク用のウエア型エアバック「D-Air」も開発しています。2021年にプロライダーを引退したヴァレンティーノ・ロッシもダイネーゼのウエアを着てMoto GPに参戦していました。イタリアメーカなのでデザイン性に優れていますが、価格がやや気になります。
アルパインスターズ
1963年にイタリアで誕生したメーカーで当初はブーツがメインでしたが、今となっては4輪も含めてモータースポーツの総合アパレルメーカとなりました。6度のMotoGPチャンピオンのマルク・マルケスもレザースーツを使っています。TechーAirというエアバッグシステムもあります。
RSタイチ
1975年に元モトクロスライダーの吉村太一さんが始めたブランドで、バイクを楽しく安全に、快適に楽しむためのの物づくりに取り組んでいて、機能性、デザイン性を重視した製品を売り出しています。リーズナブルな価格も魅力です。
HYOD
兵頭満昭さんが2004年に起こした比較的新しいブランドですが、自らのブランドを立ち上げるまではバイクブランドの勤務していたので勤務していた時の思いを自分なりの形として表したブランドです。サーキットを周り現役のラーダーから直接意見を聞いて製品を作っていたので、現場の求めているものを理解した製品を作っています。それは今のラインナップでもレーシングスーツやレザージャケットにも力を入れていることでわかります。初めて「HYOD」というロゴを見た時は外国のブランドだと思っていました。それほどデザインも優れています。タウンユースにも使えそうなダウンジャケットにもプロテクターが装備されています。
まとめ
今回はウエアについてまとめてみました。
最近はプロテクターも発達して小さくても性能の高い物もあるので、バイク専用のウエアではなくてもその下にプロテクターを装着をすることで安全を確保することもできますが、見るからにライダーという格好もライダーにしかできない特権です。
今回は6ブランドを紹介しましたが、このほかにもたくさんの素敵なブランドがあります。自分のお気に入りのブランを探してみてください。